賃貸担当の平田です。
よく外食をするのですが、いつも疑問に思っていたことがあります。
「新潟ってラーメン屋さん多くない??」
あくまでも体感ですが、新潟ってお米が有名ですし、美味しい定食屋さんが多そうな印象です。ですが「今日はなに食べようか」とお店を探してみると、定食屋さんよりラーメン屋さんのほうがよく見る、、、気がする。。。
んー、ラーメン屋が多いのって、気のせいですかね??
そんな中、ふとこんなニュースを見つけました。
新潟あっさりしょうゆ、新潟濃厚みそ、長岡しょうがしょうゆ、燕背脂、三条カレーラーメン。これらはラーメン王国・新潟が誇る「新潟5大ラーメン」として地域に根づいています。ただ、去年1年間の家計調査で新潟市のラーメンにかけた外食費用はライバルの山形市に次ぐ2位となり、2年連続での日本一とはなりませんでした。
打倒山形!?ラーメン消費額日本一奪還へ 新潟の店主らが議論「新潟5大ラーメン」普及なるか
このニュースによると、新潟県民は日本で1.2位を争うほどラーメンを食べる県民であることが分かりました。どうやら新潟のラーメン屋さんの多さは、新潟県民のラーメン消費額と関係がありそうです。
ひとまず、新潟のラーメン消費額について調べてみることにしました。
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全国で2番目にラーメンを食べる新潟県民
総務省は2023年2月、全国の県庁所在地と政令指定都市を対象に2022年の1年間の家計調査の結果を発表しました。
1世帯あたり(2人以上の世帯)のラーメンの支出金額で、山形市が1万3196円で1位、新潟市が1万2573円で2位という結果でした。お米で有名な新潟県ですが、やはり全国で2番目にラーメンを食べる県民といっても過言ではないようです。
また新潟のラーメンは「新潟5大ラーメン」と呼ばれ、地域ごとにジャンルの異なるご当地ラーメンがあります。あっさりした醤油ラーメンから濃厚味噌ラーメンまで様々なラーメンを楽しむことができます。
ちなみに前回の調査では、9年連続の日本一を目指した山形市を新潟市が上回り、昨年は初めて新潟市が全国第1位になりました。山形市と新潟市はラーメン王国の名をかけたライバル関係にあるということが分かります。
では本題の新潟県にはラーメン屋の店舗数はどのくらいあるのでしょうか?
人口10万人あたりのラーメン店舗数”全国第2位”
タウンページに登録されている”ラーメン屋”の都道府県別の件数(2021年時点)をみてみると、人口10万人あたりのラーメン店舗数で新潟県は37.73軒と全国第2位でした。
第1位は安定の山形県で、人口10万人あたり57.92軒と2位の新潟県を圧倒しています。

2位の新潟県ですが、人口10万人あたりの店舗数は山形県に負けていますが、店舗総数では831軒と、順位は新潟県のほうが上でした。また栃木県が3位に入っていたのが個人的に意外でした。栃木は餃子が有名なイメージですが、佐野ラーメンも有名ですね。
感覚的にラーメン屋が多いなーと思っていましたが、データからもやはり新潟県はラーメン屋さんが多いと言えます。
ちなみに店舗数だけでいうと、東京都がぶっちぎりの1位(2,437軒)で、2位の北海道(1,384軒)に1,000軒以上差をつけています。

1位の東京都は2023年時点で人口約1,400万人ですから、人口あたりの店舗数は当然少なくなってしまいます。日本の中心とはいえ、ラーメン屋が2,500軒近くあるのは驚きです。2位の北海道ですが、北海道のラーメンといえば札幌ラーメンが有名です。北海道にも「北海道5大ラーメン」と呼ばれるラーメンがあり、種類はみそ、しょうゆ、カレーラーメンなどでこちらも種類豊富です。
ラーメン消費額と店舗数には相関関係がありそうですが、
「ラーメンをよく食べる県民性だから、ラーメン屋が多い」のか、
それとも、
「ラーメン屋の店舗数が多いから、ラーメンをよく食べに行く」のか、
ここまでの情報では結論づけることはできません。卵が先か、ニワトリが先か。。。
ラーメン消費額以外の理由を探す必要があるので、他に考えられる理由として、新潟県ならではの“気候”と“産業”と”気質”が関係していると言えそうです。
新潟の”気候”
新潟と東京の気候を比べると、新潟県のほうが全般的に年平均気温が低く、冬季には雪が多く降り寒冷な気候が特徴です。新潟の年平均気温は13.9℃、東京は15.8℃となっています。また新潟の旬別平均気温をみると、1月は最高気温が5.3℃、最低気温が0.1℃と冬でも氷点下を下回ることはありません。そして新潟の冬は雪の日が多くなるのが特徴です。
このような寒冷地域では、体を温める意味を込めて温かいスープや麺料理が好まれる傾向があります。新潟県に限らず、寒い地域の東北地方ではラーメンの消費率が西日本などの比較的暖かい地域よりも多くなっています。
私も新潟県に住んでいますが、やはり寒い冬場は特に、温かいものを食べて体を暖めたいという気持ちになってきます。
とあるアンケートでは「あなたはラーメンが好きですか?」という質問に対して、90%以上の人が「好き」と答えました。ほとんどの日本人が好きなラーメン。「寒くなったしラーメンでも食べるか!」と考える人も多くいそうです。
寒冷地に住む新潟県民ですが、ラーメンを食べて体を温めたいと思う中、ラーメン屋さんは試行錯誤し、体を温める効果のある生姜を使った生姜醤油をベースにしたスープが誕生しました。それがきっかけで新潟5大ラーメンの一つの「長岡生姜醤油ラーメン」が誕生したと考えられます。

長岡生姜醤油ラーメンで有名な「青島食堂」のラーメンです。醬油ベースのスープに生姜が香るあっさりした口当たりが特徴です。
寒冷地に住んでいるからこそ、体の温まるラーメンが食べたくなる。そしてラーメン屋さんもお客さんがラーメンを食べたいと思うなら、もっと美味しいラーメンを作ろうとする。こうして新潟県には、5つの異なったジャンルのラーメンができ、お店の数も増えていったのではないでしょうか。
ですが、新潟県よりも寒い地域はたくさんあるため、新潟県ならではの”産業”も深くかかわっていると考えられます。なので、次は”産業”という視点から考えてみます。
新潟の”産業”
新潟県内の産業で有名なのは、三条市と燕市の金属加工産業が挙げられます。三条市と燕市はいわゆる「金物の町」として有名です。ちなみに燕市は金属洋食器の全国シェア90%を超えるほどで、世界一の一流料理店にも使われるほど高い技術で金属製品を加工しています。
かつては職人のまちだった三条市と燕市ですが、そこで働く職人さんは出前を取ることが多く、職人さんの食事は出前で済ます文化があったそうです。そんな職人さんも寒い地域でのお仕事ですので、温かいご飯やラーメンを食べたいと考えます。
ですが、出前で普通のラーメンを食べるとなるとラーメンを運んでいる間にスープがぬるくなったり、麺が伸びてしまって、せっかくのラーメンも美味しさが半減してしまいます。
そこでラーメン屋さんが考えたのが、スープの温度が下がりにくくするために油(背油)で膜をつくってスープが冷めにくいようにしたり、細麺は茹でる時間が短くて済む分すぐ麺が伸びてしまうので麺が伸びにくい極太麺に変える、などの試行錯誤したといいます。ラーメン屋さんの「出前で食べるラーメンでも、せっかくなら美味しいラーメンを食べてもらいたい」という気持ちから、新潟5大ラーメンの1つの背油が乗った「燕三条ラーメン」が誕生したと言われています。



職人想いのラーメン屋さんの想いが今でも受け継がれ、お客さまに美味しいラーメンを食べてもらいたいという気持ちから、さらに美味しいラーメンを研究し、新潟5大ラーメンとよばれるほどのラーメンの種類ができて、ラーメン屋の数も多くなったと考えられそうです。
新潟の”気質”
新潟県民の気質について考えてみます。
新潟県民の特徴ですが、大きく2つあげるとすると、「忍耐力がある」「仲間意識が強い」ことが挙げられます。
米どころで有名な新潟県ですが、日本屈指の豪雪地帯でもあります。雪国の厳しい寒さと自然環境に耐えつつ、お米作りなどの農業に取り組むということは、並々ならぬ忍耐力が求められます。農業はこつこつ地道に働く必要があり、気候や天災に遭遇したとしても耐え抜ける精神力が必要です。そんな背景もあり、新潟県民は困難に遭遇しても簡単にあきらめない「忍耐力」が今でも受け継がれていると思います。
豪雪地帯の新潟県は外部との関わりは雪で閉ざされるため、新潟県民は保守的であるとも言われています。雪で閉ざされてしまうと外界との交流は困難となり、村社会の中で生きていかなければなりません。厳しい寒さの中で生活するとなると地域の人との連携や交流がなければ農業どころか、生活することも困難となってしまいます。むかしの村社会の生活があったことから、新潟県民は周囲の人間関係には気を配る「仲間意識の強さ」が今でも受け継がれていると思います。
私は新潟県出身ではないですが、新潟県民の「仲間意識の強さ」については、共感できる部分があります。打ち解けるまでは少し時間がかかる印象ですが、一度気をゆるす間柄になると相手の体調を心配してくれたり、気さくに話しかけてくれます。仲間として迎え入れられると相手のことを想い、とことん面倒を見てくれるような特徴があると思います。また「忍耐力」については、新潟県以外でも雪国である東北地方も同じ傾向があるようです。新潟県民は最後まで諦めることなく、粘り強く取り組む印象です。
したがって、昔のラーメン屋さんはこう考えたのではないでしょうか。
「同じ地域に生活する職人さんに対し、せっかくなら美味しいラーメンを食べてもらおうと試行錯誤し、どんなに寒くても美味しいラーメンを提供するために粘り強く研究して、同じ仲間のためにいろんな種類のラーメンを作ろう」
そんな気持ちがあって、いまの「新潟5大ラーメン」と呼ばれる5種類の異なったジャンルのラーメンが生まれ、お客様に満足してもらおうと多くのラーメン屋ができたのではないかと思います。
まとめ
お米が有名な新潟県は、なぜラーメン屋が多いのか?
「新潟県ならではの”気候”と”産業”と”気質”が深く関係していて、もっと美味しいラーメンを食べてもらいたい、という職人想いのラーメン屋さんのスピリッツが今でも受け継がれているから。」
今回は以上です。
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