賃貸担当の平田です。
今回は賃貸アパートを借りるときの疑問についてです。
賃貸でお部屋を借りる際、「火災保険は加入必須です」となっている場合が多いと思います。
なぜ火災保険が加入必須になっているのでしょうか?
【目次】
- ●火災保険とは
- ●賃貸で火災保険が加入必須の理由
- ①もらい火災による被害に備えるため
- ②大家さんへの損害賠償請求に備えるため
- ●まとめ
【火災保険とは】
そもそも火災保険とはどんな保険なのでしょうか?
火災保険とは、
「火災、風災や水災などの自然災害、盗難などによる建物や家財の損害を補償する保険」
のことです。
火災保険という名称なので、火災の保険、と思いがちですが、実は自然災害の損害も補償してくれる保険です。
例えば…
- ・台風による家財の破損
- ・落雷による家財の破損
- ・部屋に置いてあった現金の盗難
これらも火災保険で補償されるケースがあります。
保険会社によってさまざまなプランや特約があるので、詳細は確認する必要があります。
基本的には、
火災保険は「火災と自然災害について補償してくれる保険」
のことです。
【賃貸で火災保険が加入必須の理由】
さて火災保険ですが、賃貸契約の際には加入必須になっている場合がほとんどです。
なぜ加入必須なのでしょうか?
賃貸に関しては、大きく2つの理由があります。
①もらい火災による被害に備えるため
加入必須の1つ目の理由は、「もらい火災による被害に備えるため」です。
たとえば、隣室からのもらい火災により、自分の家具と部屋が全焼したとします。ですが、このとき火元の人に重大な過失がない場合、損害賠償請求をすることができません。
これは、「失火責任法」という法律により、失火者に重大な過失がない限り、損害賠償を請求することはできないからです。
もし火災保険に無加入の場合、もらい火災であるにもかかわらず、燃えてしまった家具は自らのお金で購入しなければなりません。
ちなみに、なぜこんな法律があるかというと、かつては日本の家は木造が多く、失火者自身も通常、自己の建物に被害を受けており、それでさらに損害賠償責任を負わせるのは酷であるよね、という考え方からこの法律が作られたといわれています。
家財が火災によって損害を受けたときのために、火災保険に加入しておくことが大切です。
少し脱線しますが、この「重大な過失」を分かりやすく言い換えると、「火災が起こることが容易に予測できるのにもかかわらず、なんら火災を防ぐための注意を払わずに火災を発生させてしまったこと」です。
たとえば…
- 天ぷら油を入れた鍋を火にかけたまま、その場を長時間離れて火災
- 寝たばこが危ないと知っていながら、なにも対策をせず吸い続け火災
- 火災注意報等の発令下で木くずがたまっている場所で焚火をし、木くずに着火し火災
といった事例です。(判例によって変わるので、一概には言えません)
したがって、
「もらい火災から自分の身を守るために火災保険に加入しておく必要がある」
ということです。
②大家さんへの損害賠償請求に備えるため
加入必須の2つ目の理由は、「大家さんへの損害賠償請求に備えるため」です。
自身が原因の火災については、上記のとおり、重大な過失が認められなければ隣人には損害賠償をする義務はありません。
しかし、部屋を借りている大家さんに対しては、重大な過失が無くても損害賠償をする必要があります。
つまり、自身が原因で火災で建物が全焼した場合、建物を建て直して元通りの状態に戻す必要があります。
それはなぜかというと、大家さんとの賃貸借契約には、「原状回復義務」が定められているからです。
原状回復義務とは簡単に言うと、「賃貸借契約が終了したとき、損傷したものは現状に戻して返す義務がある」ということです。
一例ですと、ストーブをつけたままで寝てしまい、家事で部屋を燃やしてしまった事例では、大家さんに350万円の損害賠償を請求された、というケースもあります。
火災が起きて建物が全焼すると、何百万、何千万円といった莫大な損害金が発生する可能性があります。
したがって、
「家主に対する損害賠償に備えるために、火災保険に加入しておく必要がある」
ということです。
【まとめ】
まとめです。
入居時に火災保険が加入必須の理由は大きく2つです。
①もらい火災による被害に備えるため
②大家さんへの損害賠償請求に備えるため
以上の理由から、賃貸でお部屋を借りる際は、火災保険の加入がほぼ必須となっているのです。
火事を起こさない、巻き込まれないのが一番ですが、万が一に備えて、火災保険に加入しておくことが大切です。
今回は以上です。ありがとうございました。




